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APICTAに初参加、Ms.M(匿名希望)のつぶやき

(2016/12/19)

APICTAに初参加、Ms.M(匿名希望)のつぶやき

APICTAとは、優秀なICT プログラム・開発チームを発掘し表彰することにより、アジア太平洋地域の発展に役立たせようとする組織で、17カ国のICT関連団体がメンバーとなり構成されています。今年度は17種類のカテゴリーに16カ国・236団体の応募があり、各カテゴリーにWinnerMeritが決定されます。U12Student)U18School)に相当するカテゴリーもあり、各国から子ども達も参加しています。

JISAからは(株)網屋さんがNominee(応募)となり、Recognition Awardを受賞しました!


APICA Award 会場となった台北圓山グランドホテル


(その1)日本の若者、本当にだいじょうぶ?
U-12(Student)の応募者には、小学生3~4年生の子どもたちもいます。緊張した面持ちで、自分のプレゼンの番を審査室の前で待っていました。プレゼンはもちろん英語です。 プレゼン終了後の香港主催でのパーティーで、パキスタンから来た小学4年生のNominee(応募者)の少年2人に声をかけ、どうだった?と聞いてみました。すると、「Very exciting & it was so much fun!!」と目を輝かせて答えてくれました。



パーティー会場では、自分たちがプレゼンをしたプロダクトを、パーティー参加者に説明する場も設けられており、通りかかる大人達へ自分たちのプロダクト一生懸命説明する子どもたちがいました。



小学校低学年から、普通に異国の人と触れ合い、世代を問わず語り合い、競い合う、とても貴重な経験です。コンテストでWinnerにならなかったとしても、彼らは多くを学び、何にも代えがたい経験となり、これからを力強く生きていく糧となる、そんな気がします。 でもここには日本の若者はいません。成人してITの会社へ入って、その頃にはグローバルな仕事をする必要が出てくるでしょう。でもその時、相手となる同世代の若者は、小中学生や高校生の時からグローバルな環境を普通に経験し、普通に対応し、取組方を感覚的に身につけているとしたら・・・
日本の若者、大丈夫? 彼らと渡り合っていけるの?がんばってほしいものです。 一方、若いときからこういう環境を経験させられるような場を与えたりする事を私たち大人は協力できないのだろうか。
 
(その2) 日本の会社の製品PRの仕方って?
日本の会社の製品PRでは「この製品は、○○という特長があって、□□にとっても優れています」というのが多くみられるような気がします。 でも外国ではちょっと違うようです。「私たちのテクノロジーは、○○することであなたの生活をもっと楽しくできます。□□であなたの仕事をとっても楽にできます。△△であなたの健康維持に役立てます!」というのが最初のアピールとなります。そのあとで、それを実現するのに必要でコアとなるテクノロジーをチラ見せする。全てを見せる必要もありません。チラ見せです。その方が「次は何?」という期待を抱かせることもできます。 コンテストの審査員は「相手にどんなメリットがあるかを最初に説明すべき」と言っていました。日本企業のプレゼンは「どれだけ優れモノで、どれだけ先進的な技術がつぎ込まれているか」に力が入っていたりします。  私の周りにもいます、スペック厨といわれる人が(笑) でも大切なのはスペックではなく、メリットや快適性で、それをわかりやすく説明する力や工夫、それとちょっとしたユニークさではないかという気がしました。 少なくとも海外ではそれがないと、取り合ってもらえないような気がします。 Made in Japan -- Too tech oriented では・・・余分なところ全部そいで、もういっぺん持ってきてみろ、と言われたりします。
処方箋見えてきましたね。未来に向かってがんばっていきましょう!!


なお、APICTA Award2016の詳細は以下のURLでご覧いただけます。

APICTAホームページ
http://www.apicta.org/

APICTA Award 2016受賞式の模様
https://www.youtube.com/watch?v=S539FGz67vI

今回、JISA会員より応募していただいた(株)網屋のプロダクト紹介(APICTA Studio) https://www.youtube.com/watch?v=gFVwYIhF93Q

(Ms.M)