コラムと事例 -Column & Case Study-

MDEC主催:マレーシアデジタル経済セミナー参加レポート

(2017/11/17)

MDEC主催:マレーシアデジタル経済セミナー参加レポート
11月13日、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて行われた
マレーシア・デジタルエコノミー公社(MDEC)主催のセミナー
 「マレーシアデジタル経済:東南アジアにおける成長のゲートウェイ
(Malaysia Digital Economy; Your Gateway to Grothe in South-East Asia)」
に参加してきました。
 

 
マレーシアといえば、皆さんどんなイメージがあるでしょうか?
マレーシアに行ったことがない人は、常夏な島国…というイメージしかなく、
ビジネスの相手として候補にのぼるかといわれると少しちがうかもしれません。
しかし、MDECによると実際は違うそうです。
このレポートを通し、少しでもビジネスのカウンターパートとしてのマレーシア像ができれば幸いです。

○マレーシアについて
マレーシアは東南アジアの国家で、アセアン各国にも飛行機で3~4時間程度の好立地に位置しています。
天然ゴムやパーム油の原産国として有名な国ですが、
現在はGDPのおよそ17~18%が情報通信関連の産業となっています。
治安もよく、政情も大変安定し、親日国であるため、リタイア後に住む日本人も多いそうです(リタイアメントビザ有!)

言語は英語、マレー語、中国語、タミル語で、多言語・多民族国家。
マレーシア人が一人会社にいれば、たいていの国の人とはコミュニケーションが取れるといわれています。
ムスリム国家のため、もし一緒に働くとなれば、日本ではお祈りの時間の確保等のケアが必要という話も。



○マレーシアのICT状況
天然ゴムやパーム油の原産国として有名ですが、現在マレーシアのGDPの
17~18%が情報通信業を占めています。
 
MDECでは、「クラウド」「IoT」「情報セキュリティ」「ビッグデータ」
「Fintech」「E-commerce」の6つの柱を中心に
内外の情報通信業が活発となるように、企業のサポートを行っています。 
 
日本企業でもNTTコミュニケーションズ様や、トランスコスモス様は
早くからマレーシアに進出し、ビジネスをされているそうです。

 
【マレーシアのここがすごい!】

■MSCステータス(マルチメディア・スーパーコリドー)
海外先進国の情報通信関連企業からの誘致策のひとつで、
用件を満たす企業に対し、法人税や
マルチメディア関連機器の輸入税の免除などの優遇措置を与えるものです。
 
■ サイバージャヤ
情報通信関連企業の誘致先として作られた新興都市で、クアラルンプール郊外にあります。
富士通、HP、DELLといった大企業からベンチャー企業まで、さまざまなICT関連企業が
軒を連ね、アジアのシリコンバレーとして発展しつつあります。

■日本との時差は1時間
■物価も安く、治安もよい
 
 
【文化の違いによるケアの必要性】
 
■離職率が高い
■セキュリティ意識が成熟していない
■先輩が後輩に教えるといった考え方はあまりない
■ プロジェクトマネジメントの経験がある人はあまりいない



【直近でマレーシアに進出した企業の方は】 
「日本は人口も減少傾向にあり、同じようにマーケットも縮小傾向です。
マレーシアはきれいに人口が末広になっており、東南アジアの将来性を見込み、
物価も安く治安もよいマレーシアに進出を決めました」


 
以上、ざっくりとでしたが、セミナーに参加し得た情報です。
今後とも、JISAでは日本の情報通信業の
様々な国へのビジネス拡大を図るため情報発信を続けます。

【参考情報】
マレーシア・デジタルエコノミー公社(MDEC) 公式サイト
https://www.mdec.my/



以上、マレーシアデジタル経済セミナーレポートでした。