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カナダ先端テクノロジーセミナー・視察ミッション報告会:開催レポート
カナダ大使館にて、
カナダ先端テクノロジーセミナーを開催しました!

(2018/01/08)

カナダ先端テクノロジーセミナー・視察ミッション報告会:開催レポート
平成29年12月4日(月)、カナダ大使館にて、カナダ先端テクノロジーセミナーが開催されました。
カナダ企業紹介にてご講演いただいた4社の講演資料はJISAホームページ内のニュース速報【ご報告~イベント・委員会活動】にアップロードしております。 
講演資料ダウンロードリンク)ぜひご確認ください。
また、各社の寄稿及び講演録はJISAが発行する会報(No.128)にも掲載予定です。 
 
JISAグローバルビジネス拡大委員会では、去る10月9日から15日にカナダ最大の都市トロントと、その近郊にある先端テクノロジー企業が集積するウォータールーを訪問し、量子コンピュータ、AIエンジン、ブロックチェーン、セキュリティ等の世界でも有数の先端テクノロジー企業や組織を視察。
今回のセミナーでは視察ミッションで訪問した先端テクノロジー企業等の紹介と視察報告を行いました。
参加者は約50名。

【プログラム】(敬称略)

(1)開会挨拶(14:30-14:40)
  1) グローバルビジネス拡大委員会 委員長 浜野 一典

   2) カナダ大使館 上級商務担当参事官 キャラリー・ゲリッツ

 (2)視察報告・企業紹介(14:40-17:00)
  1) 14:40-15:00
   JISAグローバルビジネス拡大委員会
    カナダ先端テクノロジー企業・ウォータールー大学量子コンピュータ研究所視察報告

   2) 15:00-15:30
   「組合せ最適化問題向け専用アーキテクチャ「デジタルアニーラ」
     -トロント大と富士通研究所で共同開発-」
     講演者:株式会社富士通研究所 フェロー 田村泰孝

   3) 15:30-17:00
   ①カナダ企業からの紹介:Open Text
     「エンタープライズ非構造化データを包括的に管理・活用する(EIM)ソリューション」
       講演者 : オープンテキスト株式会社 EIMエバンジェリスト 市野郷 学

    ②カナダ企業からの紹介:BlackBerry
     「Enterprise of Things を実現する最新セキュリティソリューション」
       講演者:BlackBerry Japan株式会社
           エンタープライズ・アカウント・マネージャー 多田 昌広

    ③カナダ企業からの紹介:BlueCat Networks
     「エンタープライズDNS:DNSとDHCP、IPアドレスの統合管理による
      大規模ネットワーク最適化のご提案」
       講演者 : BlueCat Japan株式会社 マーケティング&チャネルマネージャー 中澤 好明

    ④カナダ企業からの紹介:Beagle
     「AI技術を活用した判断力拡張ソリューション(企業コンプライアンス向け)」
       講演者:株式会社シグマクシス
          デジタルフォースシェルパ プリンシパル 橋本 英樹

 (3)閉会・ネットワーキングレセプション(17:00-18:30)
     立食形式の懇談会

 【挨拶及び視察報告】

開会挨拶としてJISA 浜野 一典グローバルビジネス拡大委員会 委員長及びカナダ大使館 上級商務担当参事官 キャラリー・ゲリッツ氏より挨拶がありました。
 
そしてJISA国際部 事務局よりカナダ先端テクノロジー視察ミッション報告として、訪れたカナダ企業及びウォータールー大学の開発・研究、政府や協会の取り組みついて紹介しました。

 
【富士通研究所】 
続いて、「組合せ最適化問題向け専用アーキテクチャ「デジタルアニーラ」-トロント大と富士通研究所で共同開発-」を、富士通研究所 フェロー 田村泰孝氏よりご講演いただきました。
2017年秋は、初の国産量子コンピュータが無料公開されたことが話題となり、量子コンピュータに一気に注目が集まりました。
その中で富士通が量子コンピューター技術でカナダ社と資本提携を発表(参考記事:日本経済新聞)
そしてMicrosoftが量子コンピュータ向け開発キット「Quantum Development Kit」プレビュー公開する(参考記事:IT media NEWS)など、大手企業の量子コンピュータ技術への参入が相次いでいます。
 
今回は、富士通研究所とカナダのトロント大と協同で量子コンピュータの一種である量子アニーラを商品化したデジタルアニーラについての講演していただきました。
(富士通研究所株式会社:  プレスリリース「組合せ最適化手法の実問題適用を容易にする技術を開発」
 



【Open Text】 
その後、カナダの先端テクノロジー企業の紹介として、
一社目に「エンタープライズ非構造化データを包括的に管理・活用する(EIM)ソリューション」と題し、オープンテキスト株式会社 EIMエバンジェリストの市野郷学氏から講演がありました。
最新のEIM(Enterprise Information Management)、つまり企業内の文書管理システムの世界のTop100社への導入事例や、2016年アメリカ大統領選にてSNSや新聞をテキストマイニングし、勝率を予測するといった事例などが紹介されました。
 
(オープンテキスト株式会社:公式HP
 

【Black Berry】 
二社目に、「Enterprise of Things (EOT) を実現する最新セキュリティソリューション」と題し、
BlackBerry Japan株式会社エンタープライズ・アカウント・マネージャー 多田昌広氏より講演がありました。
 
ハードベンダであるイメージの強いBlack Berryですが、企業がモバイル端末を導入してもセキュリティの観点から使いこなせていない点に着目。
Black Berryが提供するEoTのソリューションでは、ドキュメントを他の端末に共有しても、アクセス権の設定やトラッキング、現在地がわかるといったセキュリティ面に特化しよりデバイスを使いこなせるような業務ソフトを提供していると紹介されました。
(Black Berry Japan株式会社:公式HP) 


【Blue Cat】
三社目に、「エンタープライズDNS:DNSとDHCP、IPアドレスの統合管理による大規模ネットワーク最適化のご提案」と題しBlueCat Japan株式会社 マーケティング&チャネルマネージャー 中澤好明氏から講演がありました。
 
企業内のDNS機器数の把握や、IPアドレスの管理が複雑になってきた昨今、Blue CatはDNSの中央集権化とセキュリティに着目したソリューションを提供しているとのこと。
世界中の仮想環境に同時にアクセスできる耐久力を誇り、アップルストア店頭で使われているiPhoneやiPadなどでもBlue Catのサーバが使用されていると紹介されました。
(BlueCat Japan株式会社:公式HP
 

【Beagle】 
最後に、「AI技術を活用した判断力拡張ソリューション(企業コンプライアンス向け)」と題し
カナダ企業Beagleの日本におけるパートナー株式会社シグマクシス デジタルフォースシェルパ プリンシパル 橋本英樹氏から講演がありました。 
Beagleでは、ビックデータではなくスモールデータでソリューションを提供することをコンセプトに社内規定などの自然言語を読み込み、現在の運用が規定に適しているかを判定しているそうで、銀行ではコンプライアンスに約3万人の人材を投入しており、Beagleのソリューションを使い、運用改定や社員教育まで行うことができると紹介されました。

 
 (株式会社シグマクシス:公式HP
(Beagle :公式HP



講演後、カナダの先端テクノロジーについて意見交換のためのネットワーキングレセプション開催し、
本セミナーは幕を閉じました。
(JISA国際部)