トピック -Topic-

グローバルビジネス研究会スタート
グローバル規模で進化(深化)するデジタルビジネス

(2015/07/31)

グローバルビジネス研究会スタート増える破壊的(DIsruptive)企業
7月27日、グローバルビジネス研究会の第1回会合が開催されました。
メンバーは、29社38名、この日は26名の参加でした。ゲストスピーカーとして、インプレスメディア社IT Leadersの川上編集長をお招きしました。

まず冒頭、これまでのグローバルビジネス部会の活動を振り返ることから始めました。
同じ事の繰り返しではなく、一歩を踏み出し広げていくために、今まで何をしてきたか、事務局より報告しました。
続いて、活動方針をはかり了承頂きました。会の運営方針を決めて頂く幹事には、(株)網屋伊藤整一、NECネクサソリューションズ(株)宮越一郎、(株)NTTデータCCS西島昭佳、(株)オージス総研細谷竜一、(株)シーエーシー大須賀正之の各氏が選出され、大須賀さんの代表幹事就任が決定しました。

研究会は、海外進出の成功事例や失敗事例の研究、国毎の勉強会や活動の実施、海外への投資や出資に関する勉強会の開催等について企画検討していく予定です。
何を重点として活動するかのアンケート調査を実施することも決まりました。

参加者の自己紹介の後は、川上さんのゲストスピーチです。お題は「グローバル規模で進化(深化)するデジタルビジネス」

デジタル時代は「Disruptive」な時代、世界をリードしていたコダック、ノキア、ブラックベリーなど、感度を研ぎ澄ましていかないとあっという間に敗者に転落します。

一方で、デジタル技術の利用により、伝統的な業界の枠にとらわれず、いきなりアウトサイダーがビジネスの競争相手として出現してきます。アウトサイダーですので、業界秩序に波乱を起こすことになります。日本では風土に馴染まずはやらないかもしれませんが、世界ではその兆しがあります。
「消費者向けのネット起業家は個人のパッションを追求し、企業向けのネット起業家は既存企業の痛いところを追求する」のが成功への第一歩。コワいですねぇ。
企業内起業は今や必然で、「失敗のコストを下げる」ことが大事だというアドバイスを頂きました。失敗があることを前提にし、失敗があることになれる、次につながる失敗をする、失敗をせめない、失敗するケースを分析し蓄積する、こういうことでしょうか?

50才代の人が子供の頃見ていた製品は今や現実に手に入る時代となり、さらに新たなデジタル技術が次々と登場ています。自動車の自動運転も技術的にはそうとう進んでいます。
そして今や全ての裏側にはソフトウェアが存在しています。最近の海外メディアでは「ソフトウェアが世界を食べている」という表現が増えています。
IT によって経済・社会のあり方が書き替えられる時代がきており、IT動向の感度をたかめていく必要があります。


システムはSoR System of Records  から SoE System of Emgagementになる。業務を効率化するシステムから、ビジネスを創造するシステムへの変化が求められています。SoRからSoEへの転換を促し、それをシステム的につないでユーザーをサポートしていくのが責任あるITベンダーとしての姿でしょう。

・テクノロジーへの感度を高める
・技術の進展をビジネス視点で咀嚼する
・完璧を追い求めない
・デジタル戦略の牽引役
・玩物喪志に陥らない

という5つのキーワードでスピーチが締めくくられました。

これからの時代、30前後の若手でないと、ついていけなそうな気がします。